フラット35金利の動向についてのお知らせです。

フラット35の12月の金利動向について
2019年12月のフラット35金利は、20年以下が0.96%、21年以上が1.01%と先月から0.04%増となりました。
大手銀行の動向については、代表的な固定期間10年の最優遇金利について、長期金利の上昇などを踏まえた措置で、
各行0.05%~0.10%の引き上げとなりました。
先月に続いて微増となっておりますが、超低金利水準は引き続き継続していると言えるでしょう。
先月から引き続き+0.04%と微増
【フラット35 12月実行金利】
借入期間15年~20年 0.96%(先月+0.04%)
借入期間21年~35年 1.01%(先月+0.04%)
※上記金利には団信特約料が含まれておりません。
フラット35精度改正点のお知らせ
〇10割融資の場合の金利上乗せが年0.44%から年0.26%に引き下げられました。
〇中古住宅の「適合証明書」の取得を省略できる物件が拡大されました。
・築20年以内の長期優良住宅
・安心R住宅で新築時にフラット35を利用した住宅
・築10年以内で新築時にフラット35を利用した住宅
・中古マンションらくらくフラット35に該当するマンション
・団体登録住宅
〇建設費・購入価額の上限1億円の制限がなくなりました。
制度改正に関する詳細はフラット35のホームページをご覧ください。
【フラット35制度改正お知らせページ】
2020年1月以降の住宅ローン金利の動向

気になる今後の住宅ローン金利の動向ですが、金融市場では米中貿易戦争が段階的に縮小していくことを
織り込み始めており、もしそうなれば世界経済にはプラスですから金利には上昇圧力となってきます。
実際、長期金利はハッキリと上昇しています。仮に今後上昇が続くとしてもイールドカーブコントロールの上限である
「+0.2%」を上回ることはないとは思いますが、長期金利の動向にご注意ください。

仮に住宅ローン金利が長期金利と歩調を合わせて上昇するとしても、それは「固定金利」の話です。
住宅ローン「変動金利」については、長期金利ではなく短期金利と連動しますが、
その短期金利は引き続き「-0.1%」程度になるようコントロールされていますので変化はありません。
さらに中央銀行(金融政策当局)が将来の金融政策の方針を前もって表明する「フォワードガイダンス」によって
当分の間、低金利が維持されることが「約束」されているので、返済負担を考えて変動金利を選ぶのも悪くありませんね。

今後の「本格的な」金利上昇の可能性を考えると、カギとなるのは物価です。
政府や日銀は、物価上昇=インフレの状態にするためにあらゆる金融政策を取っているわけですが、
いよいよ本当にインフレになってくれば、頼みの綱である「異次元の金融緩和」も縮小に向かいますので、
実需と金融政策の両面から金利上昇の機運が高まることになります。
実際の足元の物価動向はと言うと、多少上昇しているものの金融緩和を縮小・終了させるにはまだまだ力不足です。
そうでなくても少子化が続き消費需要が低下してきている日本で本当にインフレとなるのか疑問を感じなくもありません。
やはりこうして見ると、今まで考えられなかったような、極めて魅力的な金利水準ですね!
多少上がるかもしれないとしても、長期金利も住宅ローン金利も「史上最低水準」であるのは間違いありません。
着実に超低金利のメリットを享受していただければと思います。
参考になさってください。